＜ 札幌市時計台 ＞
みどころ・ルート・所要時間・
アクセス・駐車場など

札幌市時計台は、北海道大学の前身である旧札幌農学校の演武場です。主に兵式訓練や入学式などの式典を行う場所として建設されました。札幌農学校は、東京大学より半年ほど早い1876年に開校し、クラーク博士が初代教頭として授業や教育を定めた学校です。演武場（時計台）に関しては、1878年に建てられ、1階は研究室や講義室、2階は演武場や中央講堂として使われました。1900年代に入り、農学校の移転や道路整備のため100mほど移動させ、図書館や公会堂などの文化施設として活用され、1998年に資料館として生まれ変わったという経緯をもちます。現在、1階は時計台の歴史などが知れる展示室があり、2階の演武場は博士号を授与された卒業生の学位授与祝賀会の情景が再現されています。2階はホールとして結婚式や音楽会などで利用されることもあります。

ウィリアム・スミス・クラーク博士（1826年、アメリカ生まれ）。北海道開拓の指導者を養成するために作られた、札幌農学校（現北海道大学）の初代教頭として日本に来た人物です。在任期間は8ヵ月。学校の教育方針や授業に関するすべてのことを定め、一期生16名を教育しました。有名な言葉「Boys, be ambitious」。これはクラーク博士が生徒との別れ際に叫ばれたと言われています。クラーク博士が基礎を作りあげた札幌農学校は、後に北海道帝国大学初代総長となる佐藤昌介さとうしょうすけ、北海道庁初代水産課課長となる伊藤一隆いとうかずたか、旧五千円札の肖像として知られる新渡戸稲造にとべ いなぞうなど、数多の偉人を排出する学校となっています。

時計台の1階は展示物、2階は演武場や時計（塔時計と同じ社の時計）が見られます。時計台の正面向かいのビル2階には、時計台撮影テラスが無料で開放されています。